県外のメディアでも紹介されることが多いパヤオフィッシングは、今や観光目的の一つになっている。1日、新婚旅行で沖縄を訪れた矢野さん夫妻はパヤオでのキハダ釣りを熱望し、那覇北マリーナから2人で船を貸し切った。
しかし、外洋にあるパヤオはビギナーを拒絶するようにシケることが多い。当日はカーチーベー(夏至南風)の影響で予報に反し2メートルを超える波高だった。相模湾でシロギス釣りを楽しむという2人には少し酷なコンディションだ。おまけに3メートルもありそうなバンドウイルカの巨群がパヤオを包囲するため、キハダは逃げ惑い、その中心から300メートルも離れなければ乗ってこないという低調ぶり。
早めに見切りをつけ、午後からは前島の風裏にアンカーを打って小物釣りに切り替えた。だが万全な用意がなく、かかり釣り本来の醍醐味(だいごみ)を味わうことができない。それでも2人は25センチのオジサンに声を上げ、それを切り身にして釣れたバラハタを喜んだ。
いつまでも大漁、爆釣至上主義をうたってもいられまい。資源がまだあるうちに、1匹にもしびれんばかリの価値を見いだすパラダイムシフトが必要ではないだろうか。
【各地の釣果】
◎沖堤アカジン4キロ
今年3月に20号ハリスをブチ切られたという新川大樹さんの狙いはミーバイ。3日は釣友と那覇沖新堤防に渡り、手のひらサイズのスズメダイを餌に仕掛けを1本放り込んだ。午前9時すぎ、ワイヤハリスにまさかのアカジン4・1キロが食いついた。
◎古宇利タマン72センチ
古宇利島周辺で竿(さお)を出すことが多いという崎山智也さんは6月25日、古宇利漁港の堤防外側から定置網の方向に30メートルほどミジュンの餌をブッ込んだ。唯一の釣果は1投目に来た72・1センチ、4・55キロのタマンだった。
◎ケラマ磯の魚影は濃い
ホームセンター丸中商会の釣りクラブ「磯団」のメンバーは、6月25、26日にケラマの磯、佐久原など4カ所に分かれてフカセ釣りを楽しんだ。日中だけで10種100匹を軽く超える釣果がケラマの魚影の濃さを物語った。
◎伊是名タマン数釣り
北部離島のターゲットが食い止まらない。6月26日、釣りクラブ高磯会の比屋根学さんらはタマンを狙って具志川島に渡り、65センチのタマン、ムネアカクチビなど20匹以上を釣り上げた。それでも4人で12回も切られたことが心残りとか。
取材のリクエストや要望をお寄せください。釣りリポート、釣果写真も募集しています。(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)
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