【中国時報】台湾人新卒を初めて採用 中国国営機関


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 中国に“留学”した台湾出身の大学新卒者が、今年初めて中国の国営機関に採用された。採用されたのは、高雄出身の周汝真さん。台湾の成功大学医学部を卒業後、北京大学医学部に入学。卒業後、大学院に進み、今月、修士号を取得することになっている。

 周さんは今年2月、福建省皮膚病防治医院の公募に応募。同院が政府に打診したところ、面接の許可が下りた。面接の結果、同院は採用を決定し、今年5月、福建省政府が、採用と中国の大卒者と同等の待遇の保障を許可したため、採用が決まった。
 中国に“留学”した台湾人学生は、台湾政府が中国の学位を認めていないため、台湾で仕事を見つけることは難しく、中国の国営機関への就職もできなかった。このため、中国の民間企業への就職や他国の大学院への進学が、主な卒業後の進路だった。