日本釣振興会沖縄県支部では今、「ウォンテッド・ザ・タマン」という企画を展開中で、タグ(標識)を打ったタマンの成魚を放流している。タグにはナンバーごとに釣具店や協賛メーカーなどから懸賞がかけられ、釣り人は釣り上げたタグ魚のナンバーを照会して懸賞品をゲットする。
昨年は200匹を北谷沖から那覇港沖へ放流し、今年は26日のファミリー釣り大会の際に屋我地から本部沖にかけて100匹を放した。推定される再捕獲率は2~5%程度で、残念ながらまだタグ魚はあがっていない。
放流された魚は数日前まで人の手から餌を与えられていたのでしばらくは警戒心も薄く、またなかなか餌にはありつけないはずなので大胆な就餌行動に出ることが予想される。放流後間もない今がチャンス大。釣り人なら誰でも無料でチャレンジできるので、大いに狙ってみよう。
【各地の釣果】
◎安謝タマン72・5センチ
盛島力三さんは安謝の海岸に大型が寄るマル秘ポイントを持っている。そこは干潮時には完全に干上がるので、中潮の満潮前後が狙い目になる。19日はサンマとシガヤーダコを抱き合わせて72・5センチ、4・5キロのタマン釣り上げた。
◎二見で大ガーラ2匹
釣りクラブ珍福会の照屋寛友さんと呉屋幸男さんは、このところ高確率でガーラ(ロウニンアジ)を仕留めている。よく行く名護市二見の海岸はドラグを出せば根ズレでラインブレークが必至。そのため食った魚を走らさずに極限まで竿(さお)で堪えるという。19日は愛竿の沖縄スペシャル8号で我慢比べを制して20キロと15キロを引き寄せた。
◎西崎チヌ数釣り
西崎中学3年の宮城英晃君と親川達郎君は25日、西崎港で40センチを筆頭に10匹のチヌを釣った。水深が浅い釣り場なので、サヨリ釣りに使う木玉付きロケットカゴを使用して、効果的にマキエをまいたのがよかったとか。
◎本部筏グルクマ回遊
真夏の回遊魚グルクマが本島一円に出没している。本部町の釣りイカダでもカゴサビキ釣りでよく釣れている。21日、安里成洋さんは40センチ級を数釣りした。
(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)
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