「2009TFT東レカップチヌ全国大会』が7月19日、広島湾の阿多田島で開催された。競技は50分ハーフを3ラウンド行う3人1組のトーナメント方式で、24選手が釣技を競った。
1回戦は沖縄代表の2選手が快進撃。奥間義諭選手は06年度チャンピオンの藤原選手を15グラム差で勝ち抜き、田島司選手も昨年度準優勝の吉松選手を圧倒。さらに2回戦でも田島選手は地元の選手より一回り大きいチヌを釣り上げ決勝に駒を進めた。残念ながら奥間選手は決勝には進めなかったが、2回戦の総重量で4位に入った。
決勝戦は三つどもえの争いとなった。第1ラウンドは風と潮に悩まされ3選手とも釣果無し。魚の活性が悪くかなり食い渋ったようだが、2ラウンド目の終盤に岩成博司選手と大知昭選手が共に40センチ超えのチヌを釣り上げた。そして3ラウンド目、開始直後に大知選手がチヌを掛けた。岩成選手も2匹目を追加すると、大知選手は小型の3匹目を取り込み大混戦となった。さらには田島選手が50センチ近い良型を取り込み、優勝争いは混沌(こんとん)。
決着は終了間際、岩成選手の竿(さお)が大きく曲がり良型の3匹目を釣り上げて決まった。沖縄地区代表選手が3位、4位と健闘し、沖縄旋風に会場が沸いた。
(リポート・仲栄真修)
【各地の釣果】
◎浜比嘉タマン67センチ
浜比嘉島は終年ターゲットに困らない。4日、内間武志さんはアオリイカの切り身を餌に橋脚際のテトラから60メートルほど先に仕掛けをブッ込み、67センチ、3・68キロのタマンを釣り上げた。
◎沖堤グレ47センチ
上モノ狙いの津波古雄基さんは那覇沖北堤で見た2匹の尾長グレを2カ月がかりで釣り上げた。6月に1匹目の43センチを釣り、今月3日に47センチ、1・7キロを取り込み達成感に満たされた。
◎本部カーエー46センチ
冒頭の奥間義諭さんは、大会で学んだトーナメンター達のマキエ作りを沖縄のフィールドで生かしている。7月28日は本部町のマックスV横で、46・6センチ、1・84キロのカーエーなど大物を3匹釣り上げた。
◎泡瀬一文字の夜釣り
夏は夜釣り。棚原剛司さんら松原ファミリーは8日夕から泡瀬一文字に渡り、翌朝まで釣りを楽しんだ。夜は40センチクラスのカーエーや50センチ級のカースビーが面白いように竿を曲げた。
◎参加者募集タマン大会
日釣振沖縄は28日から3日間に渡って行われる「第3回沖縄バトルカップタマン釣り大会」の参加者を募集します。参加料は千円。申し込みは近くの日釣振加盟店で。
(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)
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