宜蘭県の公園で販売されている先住民族・タイヤル族の伝統食「香蕉米〓(バナナおこわ)」が、携帯に便利でおいしいと、サイクリング客に好評だ。バナナおこわは、もち米にバナナを混ぜて加熱し、バナナの葉で包んだもの。常温で4日保存できる。
タイヤル族の言い伝えによると、昔、少女が狩りに出る恋人のために、もち米で携帯食を作っていたところ、少女の祖母が、バナナを混ぜれば、風味も増し、保存も利くようになると助言したのが始まりとか。
上品な甘みとバナナの香り特色で、タイヤル族の食文化を代表する伝統食となっている。
近年のサイクリング・ブームに乗り、自転車愛好者をターゲットとした携帯食が次々と発売されている。
宜蘭県では、先住民の文化を特色とした産業振興策の一環として、同県に居住するタイヤル族の伝統食の普及に努めてきた。
※注:〓は米ヘンに「羔」