【中国時報】遺産総額1兆4000億円 故王会長相続問題


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 台湾プラスチックの故・王永慶会長の遺産をめぐって、第二夫人側が、ニュージャージー州法廷に提訴していた、第三夫人の子息・王文洋氏を相続人から除外する請求で、同法廷は13日、請求を棄却した。

王氏が、第一夫人から遺産管理に関する委任を受けていることが決め手となった。
 現地のメディアによると、王文洋氏は、米法廷に自身を遺産管理人とするよう請求。これに対し、第二夫人側が異議を申し立て、訴訟を起こしたもの。米法では、第一夫人以外の配偶者の相続権を認めていない。
 故王会長には、3人の夫人と9人の子女があり、台湾の法律では全員に相続権があるため、王氏はあえて米法廷に遺産の管理を求めた。王氏によると、異母兄弟らがケイマン諸島やスイス銀行に隠した遺産を含めると、遺産総額は4600億元(約1兆4千億円)に上るとしている。