糸満沖でGT初ヒット


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 釣り好きが高じてプレジャーボートのオーナーになる釣り人が近年増えている。那覇市在住の高嶺太一さんも脱サラしてプレジャーボートのオーナーになった。ライトタックルの釣りを得意とする高嶺さんは、昨年12月に遊漁船「SEA SNIPER」を進水させ、糸満から那覇にかけての海域を案内するフィッシングガイドとなった。

そんな彼が、抱き続けてきた夢が、キャスティングでのGT(ロウニンアジ)キャッチだ。しかも釣り師としてではなく、自らのガイドによってGTを釣らせるのである。
 22日、GT狙いでの初出船。高嶺船長の操るボートは糸満沖のポイントを次々と攻めていく。開始2時間ほどで待望のヒット。初めてのヒットに少し慌てはしたものの、ボートフォローとランディングをそつなくこなし、彼にとって初めてのGTをボートのデッキに横たえた。「あまりの迫力と感動で脚が震えました」と興奮する高嶺さんは、「海や魚を研究して、いろいろな釣りを案内できるガイドになりたい」と意気込みを語った。釣り船「SEA SNIPER」(電話)080(1702)3358
(取材・大城耕)

【各地の釣果】
◎壮絶伊江島アーラ
 釣りクラブ南遊海の中尾大紀さんが釣り上げた今年3匹目のアーラミーバイ(ヤイトハタ)の取り込みは壮絶だった。23日、伊江島北磯では前の日から竿(さお)を出すもののアタリがなく、ヒットしたのはフェリーの時間が迫り、片付けを始めた午前7時だった。ところが巻き上げる途中で動かない。底を切ってあったので根掛かりとも違った。海に飛び込むと、ハリスの先が海中のごみに絡まり大きな魚がもがいていた。友人とごみごと引き上げ、106センチ、21キロのアーラを手にした。

◎喜屋武沖大タチウオ
 港から15分の近場で深いタナを探るマイボートアングラーの沢岻安珍さんは24日、喜屋武岬沖で176センチのオキナワオオタチを釣り上げた。ここは潮流がよく今月初めには40キロのバショウカジキも上げたという。

◎第3回タマン王者決定
 28日から3日間にわたって行われた「第3回バトルカップタマン王者決定戦」は、花城竜仁さんが2位に80グラム差で競り勝ち王者に輝いた。成績は4・14キロ、67センチ。2位には砂辺昌輝さん、3位には新崎盛朗さんが入った。

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 (新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)

第3回バトルカップタマン王者に輝いた花城竜仁さん(提供・おきなわ釣王国)
バトルカップタマンでは80グラムの差で涙をのんだ砂辺昌輝さんだが大ガーラも手にした
30日、3度目の那覇一文字渡堤で初タマン40・5センチを釣った金城正樹君
堂々たるGTをキャッチした大城リポーター
23日、伊江島北磯で今年3匹目のアーラミーバイを海に飛び込んで引き上げた中尾大紀さん
24日、喜屋武岬沖で176センチのオキナワオオタチを釣った沢岻安珍さん