【中国時報】先端IT企業でも伝統の中元節供養


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 今月3日は、旧暦の7月15日。台湾では祖先の供養を行うと同時に「好兄弟」と称される無縁仏を供養する中元節の行事が、民間企業や公的機関などでも行われた。先端IT工業地区である新竹科学工業地区でも、各社で供物が供えられた。

 人気のお供え物は、竜眼と輸入果物。無縁仏が腹をすかせて、悪事を働かないよう供養した後は、昼休みの時間に切り分けられ、社員の懇親会を兼ねたランチに供されるのが、毎年の習慣になっている。
 中元節の無縁仏供養には、通常の祖先供養と異なり、バナナ、ナシ、パイナップルを供えないのが習わし。三つを合わせると、語音が台湾方言の「相手を招き寄せる」という音に近いため、災いを招くとされているためとか。また、供養する際、自分の名前と住所を念じると、災いを招くとも言い伝えられている。