【中国時報】記念硬貨発行計画 与野党から反発/故蒋経国総統生誕100周年


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 来年の故蒋経国総統の生誕100周年を記念して、台湾中央銀行が記念硬貨などの発行計画を進めている件で、野党・民進党ばかりでなく、与党・国民党内部からも、反発の声が出ている。記念硬貨は、額面10元(約30円)で、記念硬貨とするか通常の硬貨とするかは、今後閣議で審議される。

 国民党の立法委員(国会議員)の中からは、民主国家であるからには、過去の政治的シンボルは破棄するべきであるという声があり、新紙幣が肖像を廃しているように、芸術家や歴史上の記念すべき人物像などが望ましいとしている。
 民進党からは、現在の10元硬貨が蒋介石の肖像であることから、「国民党は、硬貨まで世代交代させたいのか」という皮肉も。記念硬貨の発行自体には反対しないが、一般に流通させる硬貨に政治色の濃い国家元首の肖像は避けるべきだとする意見が出ている。