カーエーの“引き”体感


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 「アイゴと比べて段違いに強い引きをするカーエーを釣ってみたい」。10日、シマノフィールドテスターの平和卓也さんはカーエーを狙うために沖縄を訪れた。全国を釣り歩く平和さんもカーエーの経験はなく、美ら海水族館へ観察に出掛けた。本土に比べて鋭い岩はラインが擦れたら一発で切れるだろうこと、体形はアイゴというよりイシダイに近いからそのパワーは予測ができた。餌の食べ方も観察した。そうやってマックスバリュー本部店裏のポイントへ向かった。
 案内役の田島司さんからアドバイスを受けるが、ポイントの水深は50センチ程度。午後6時すぎ、半信半疑で竿(さお)を出した。最初に釣ったのは田島さんで、40センチオーバー。続いて新垣さんにヒット。こちらも40センチオーバー。皆の期待が平和さんに集中する。
 午後9時すぎ、超敏感にセットしたウキが沈むとすかさずアワセを入れた途端、右に左に暴れる引きは間違いなくカーエーだ。初めてのカーエーの引きにも慌てずに無事40センチオーバーを取り込み、釣った本人も案内役のメンバーも大騒ぎ。カーエーを狙って3時間での快挙だった。「右に左にものすごいスピードで移動する引きはまるでワープしているようだ。身近なポイントで、こんなにスリリングな釣りは全国でもない。沖縄の釣り人に人気があるのが分かる」と語る平和さん。次の釣行が楽しみだ。(取材・仲栄真修)

【各地の釣果とお知らせ】
◎カーエーの鈍感釣法
 表示浮力の半分のオモリを使うことでウキの波乗りを良くする。そうすることでカーエーの細やかなアタリが明確になる。玉城正一さんが提唱する鈍感釣法は、これからカーエーを始めようという方にも適しているという。「でも一番のコツは釣れているところに行くこと」とか。17日は西崎で44・5センチを頭に2匹の良型を釣り上げた。

◎カヤック講習会
 27日、うるま市平安座でパドリング講習会が開催される。試乗会や安全にシーカヤックを楽しむための講義が行われる予定。仲村忠男さん(沖縄カヤックセンター)が特別講師を務める。主催シーカヤック海風(電話)098(977)7735。

◎ドリームカップ開催
 日釣振沖縄は10月9日から11日の3日間、『2009ドリームオープンカップ磯』を開催する。競技はウキを使ったフカセ釣りに限定。日釣振加盟の各店で参加者を募集する。定員は230人、締め切りは今月末日だが定員に達し次第締め切る。

 取材のリクエストや要望をお寄せください。釣りリポート、釣果写真も募集しています。
 (新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)

初めて狙ったカーエーも実釣3時間で40センチオーバーを仕留めた平和卓也さん
18日、泡瀬で59.5センチ、2.77キロのタマンを釣った知念高利さん
13日、上原篤一さんは糸満沖で大ガーラを3連発させた
13日、糸満南浜漁港の内海で44センチ、外海で46センチのカーエーを釣った林浩晋さん
17日、西崎で44・5センチと40センチのカーエーを鈍感釣法で釣った玉城正一さん
20日、安田漁港で3・19キロを頭に大判4匹のイシガキダイを釣った大城雅人さん