【交差点】国王即位60周年


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 タイのプミポン国王は今年即位60周年を迎えた。今年のタイは国王即位60周年を祝い、いろいろな催しが開催される。なかでも、6月12日から13日に行われた慶祝儀式は、世界25カ国からの王室、皇室が参加するという大イベントとなった。日本からも天皇皇后両陛下が参加した。
 プミポン国王は、19歳の時に国王に即位し、多くのロイヤルプロジェクトを展開。農業、教育、医療などの分野でさまざまな功績を残し、タイ国民に心から愛されている国王である。その証拠に、タイ人は黄色のものを身に着け、国王への敬意を表す。雑談になるが、タイには曜日に色が付けられていて、国王が生まれた月曜日は黄色。それで、黄色が国王の象徴の色となっているのである。
 バンコクでは式典の数カ月前から、街中に黄色のTシャツ、国王の写真の入ったバッジやブレスレットなどが並び、すごい勢いで売れていた。アイドル以上の人気である。式典前日のバンコクは、8割以上の人が黄色のシャツを着用、街中が黄色に染まった姿を目にし、国王への思いが伝わってきた。現在、プミポン国王は78歳。最長の在位期間を持つ。これからも最も国民に敬愛される国王であることだろう。
(上原洋子・バンコク在住主婦)