【中国時報】日本時代の官舎街「錦町」 史跡として保存へ


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 台北市は先ごろ、中正紀念堂裏手にある日本植民地時代の官舎群に関する実地調査を行い、保存状態が比較的良好であることから、この一帯を歴史的価値のある低層木造住宅群として、保存する作業を開始した。
 対象となっているのは、金華街と潮州街55巷の区間。この一帯は戦前「錦町」と呼ばれ、総督府の官舎などが集中していた。調査に当たった専門家によると、特に内3棟の保存状態がよいため、現状のまま保存し、他の住宅は外観を残す形で保存するよう、市に申し入れている。
 この地域は本来、政府が民間への払い下げを検討していた。有名校を有する文教地区にあり、土地の形状も高層建築に適しているため、マンションが建設されるのではないかと見られていたが、歴史的価値を重視した市政府が今年4月、「暫定史跡」に指定。保存の方向で検討が始められていた。