【中国時報】旧総統官邸で失火 文物10数点に被害


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 国定史跡に指定されている台北市の旧総統官邸から9月29日午後10時46分、出火の通報があり、消防車23台が出動。25分後に鎮火し、母屋への延焼は免れたが、出火元とみられる西回廊とソファや展示用ケースなど十数点が被害を受けた。

 出火原因について、消防局は現在のところ、西回廊に臨時に設置されている配電盤からの漏電が原因で、放火の可能性は少ないとみている。回廊には、本来接客室に所蔵されていた家具などが移され、保管されていた。
 旧総統官邸は、1950年に建設され、故蒋介石総統夫妻が26年間にわたり居住していた。広大な邸宅の住居エリアを除く部分は、数年前開放され、「士林官邸」として人気の観光スポットとなっている。住居部分も、今年末には開放する予定で、その準備を行っていた。