グルクン船でフルコース


社会
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 沖釣りの問い合わせにグルクン釣りを薦めると、「小魚か」と気乗りしない返事が返ってくる。たしかにグルクンだけを狙うとなると、この時季は1日じゅう食いっぱなしで、だんだん楽しさとは遠くなる。愛好家が釣りづらい冬場にこそ燃えるゆえんだ。だがグルクン船を貸し切ると釣りのバリエーションが広がり、10倍楽しくなる。大物根魚狙い、フカセ釣り、泳がせ釣りと、乗合船ではかなわないフルコースが堪能できる。
 9月23日は月に1度沖釣りを楽しむ宜野湾市の知名ファミリーに同行して渡嘉敷南の運瀬付近で竿(さお)を出した。ここは前日に10キロ近いガーラが3匹、3キロ級のアカジンが1匹あがったという情報があった。なるほどグルクンは朝から帰りまで入れ食い状態。フカセ仕掛けには3キロ級のツムブリが何度もアタックし、小振りながらアカジンも顔を出した。宿題となるとれないアタリも頻発し、船上は終始にぎやかなお祭り気分だった。まだまだシーズン盛りのグルクン船、船釣りデビューをしてみては。釣り船(丸真コウキ丸(電話)080・1534・1450)

【各地の釣果】
◎安謝新港ガーラ18キロ
 9月28日、タマンを狙って泊いゆまち裏で竿を出した石川孝司さんに18キロのガーラがきた。足場の悪いテトラ上で愛竿のタマンスペシャルを手に耐え抜き、1時間を要して引き上げた。記念の写真では腕がパンパンで魚を持つこともならず、大きさを比較するために息子の翔君を横にした。

◎嘉喜瀬でカマス14キロ
 9月26日、4年ぶりに慶良間の磯に渡った高里尚史さんがヤマトミジュンを餌に144センチ、14・5キロのカマスを釣り上げた。その後も大きな魚影が行き来し、まじめに狙えば追加はできそうだった。また同行した初渡磯の2人を含めグルクンも40匹ほど釣れた。

◎安謝港コチ72センチ
 竿を折った魚を狙って大コチをゲット。東輝彦さんは1週間前の釣行でヒットの際に竿をへし折られた。直後に2キロのミーバイを釣ったものの思いはビッグワンに。9月26日はリベンジを期してサンマを投げ込み、72・3センチ、2・61キロのコチを釣り上げた。

◎紺瀬でガーラ31キロ
 ビッグヒットが相次ぐ慶良間の磯で9月26日、釣りクラブ南遊海の山口和行さんが大ガーラをかけた。前の晩、同行者に大型魚のコンタクトがあった後は朝までノーヒットと苦戦。午前8時、ダツの半身をかけると1時間後に133センチ、31キロのガーラが顔を出した。

 取材のリクエストや要望をお寄せください。釣りリポート、釣果写真も募集しています。(新報アングラーズペ
ンクラブ・佐久川政一郎)

9月28日、仲泊で57センチ、2・61キロのタマンを釣った米須順也さんと子供たち
9月26日、ケラマの嘉喜瀬で144センチ、14.5キロのカマスを釣った高里尚史さん
9月26日、ケラマの紺瀬で133センチ、31キロのガーラを釣った山口和行さんとファミリー
9月23日、9キロのイソマグロを抱え「釣りは勉強と同じく楽しい」と話す知名竜実君
9月26日、安謝港で72.3センチ、2.61キロのコチを釣った東輝彦さん
9月28日、石川孝司さんが釣り上げた115センチのガーラと130センチの息子の翔君