【中国時報】クロツラヘラサギ今年も台湾に飛来


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 絶滅危ぐ種に指定されているクロツラヘラサギの飛来が「中秋節」の今月3日、台南で確認された。飛来したのは21羽で、そのうち2羽は繁殖能力のある成鳥。中秋節の飛来は、すでに数年にわたり続いており、自然保護員らは、今年の「定刻」の飛来を喜んでいる。

 確認されたのは、世界でも代表的な繁殖地とされている台南県七股郷にあるクロツラヘラサギ保護区。台南市の野鳥学会によると、今回の飛来がことし最初で、朝鮮半島にある繁殖地から飛来したとしている。これを皮切りに、今後2カ月間、次々と飛来するとみられている。
 同県七股郷頂山地区には、ことし8月から、10羽が次々と飛来していたが、いずれも繁殖能力のない若鳥。野鳥学会では、これらは繁殖地から南下して来たのではなく、中国沿岸から飛来したとみている。