台湾の国防部(省)は20日、2009年度の国防白書を発表した。初めて編集を民間に委託し、写真を多用するなど、内容を読みやすく一新。今週には、初の漫画版の国防白書も発行し、若年層の国防政策や志願兵制への理解拡大を目指す。
国防報告書の発行部数は、中国語版と英語版を合わせて、4500部。漫画版は、1万部を発行する。漫画版は、市販の漫画本と同じサイズで、インターネットでダウンロードできるPDF版や電子ブック版も発行する。
予算は総計で約130万元(370万円)で、従来通り。
国防部では、2011年から志願兵制度を実施するが、2014年までを施行実験段階と位置付けている。
国家の安全を左右する国防体制の大きな転換であり、国民の理解を得るための国防教育の一環として、白書の刷新が行われた。