日本を代表するGT(ロウニンアジ)フィッシングガイドとして全国のアングラーの注目を集める男が宮古島にいる。齢(よわい)32にしてガイド歴12年の後藤盛崇船長、通称モリゾー。モリゾーは魚を見つける優れた嗅覚(きゅうかく)と卓越した操船技術で、年間100匹を超えるGTをランディングしている。安定した釣果を出すガイドテクニックこそが彼の最大の魅力である。
しかしこの釣果は完ぺきなキャッチ&リリースがあればこそだと言う。釣り上げた魚をあやめることなく再放流することで宮古の豊かな海は守られているというのだ。さらには魚に過度のプレッシャーを与えないために12月から2月の3カ月間は出船を自粛。そうすることで釣り場の「場荒れ」を防いでいる。
実際に宮古島でGTフィッシングが始まって25年がたつ現在でも、魚の減少は一切感じられないそうだ。「今後GTフィッシングを10年、20年と続けるため、そして次世代につなぐために今僕にできることをしたい」と語る彼の言葉にはプロガイドとしての誇りがみなぎる。今後はキャッチ&リリースの科学的なデータ収集のため、放流する魚へのタグ打ちも検討していくという。GTガイドMORIZO(電話)090(1946)7016。(取材・大城耕)
【各地の釣果】
◎西洲良型チヌが即ヒット
琉球港運に勤務する比嘉貴之さんは、埠頭(ふとう)で釣りをするときは根掛かりしない7番と8番ピットの間から竿(さお)を出す。20日午後7時、ハリス1・7号にネリ餌のウキ仕掛けを振り込むと、開始早々に46・5センチ、1・62キロのチヌが食いついた。
◎名護でウムナガー県記録
金城翔斗さんが釣ったウムナガー(キツネフエフキ)が県の新記録であることが分かった。検量は84センチ、7・5キロ。9月3日午前3時、名護海岸で遠投した竿にヒット。ものすごい引きで抵抗し、寄せるのに15分を要したという。(情報協力ステップ具志川店)
◎「水辺感謝の日」報告
日本釣振興会は自然と共存できる釣り場づくりをめざして毎年10月の第3日曜日を「水辺感謝の日」とし、全国の海浜で一斉に清掃活動を行っている。18日は県内でも名護、夢咲公園前、宜野湾、三重城、西崎周辺の5カ所に310人が参加して清掃した。
◎宜野湾漁港まき餌禁止
現在ミジュンやサヨリが釣れている宜野湾漁港で、水質の悪化を防ぐため港内の一部でまき餌の使用が禁止になった。禁止区域は港の北東部分で入り口近くの船着き場と突堤に囲まれた一帯。
取材のリクエストや要望をお寄せください。釣りリポート、釣果写真も募集しています。
(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)
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