基土木の仲宗根正会長は、北谷漁港を母港に近海の広域に自船を展開する沖釣りのエキスパートだ。10月29日、仲宗根さんが駆る所有艇「もとい5」で流し釣りに出掛けた。10月下旬の情報で渡名喜やスーガマ、あるいはルカン周りといった所は活発な食い気を示すものの、サメに巻き上げ途中の釣果を奪われるのでポイントには伊江島沖が選ばれた。
朝いちは南の曽根の水深60メートルを流すが、潮流と風向が真逆に働いて船が流れない。これでは曽根上を広範囲に探る流し釣りが成立しない。隣の北の曽根に移動すると程よい流れがあり、すぐに明確な魚信が竿(さお)先を振るわせた。シルイユーやタマン、ヤキーにムルー、カイワリ、ミーバイと多彩な魚種が小気味よくヒットする。
同船したコザ高校近くの飲食店「ハート泥棒」の知念弘子さんは釣歴20年で月に2度ほど海に出るという。おっとりとした身のこなしが魚の油断を誘うようで、このところ行けば決まって竿頭だとか。この日も最大3キロほどのタマンやシルイユーを次々と抜き上げ、シイラを2匹同時にかけるなど鮮やかな竿さばきを披露してくれた。
【各地の釣果】
◎石垣沖堤ヒット連発
栄町出身の泉勝さんは石垣市に異動になって3カ月。早速釣りにのめり込み、10月11日は石垣港沖堤に泊まり込んでタマンを狙った。夜通し雷雨が落ちる中で初タマンを含む60センチ超えを連発させ、止めきれないアタリも経験。「もう石垣から出たくない」と感激した。
◎紺瀬ミーバイ13キロ
10月31日の正午、紺瀬の3番に渡磯した伊芸光さんが93センチ、13キロのミーバイを釣り上げた。餌はフカセ釣りで確保した25センチのハナアイゴ。時折潮をかぶる荒れたコンディションでの殊勲の1匹となった。
◎宮城島ミーバイの見釣り
10月19日、玉城博和さんが宮城島の地磯でヒットしたイラブチャーを寄せていると、足元の岩陰からミーバイが襲いかかった。そこで岩陰に10センチ程度のカタカシを送り込むと、腹をすかせていたのかすぐにヒットし、針がかりせずに魚をくわえた状態で上がって来たという。
◎キス釣り大会参加者募集
日本釣振興会沖縄県支部では今月22日、名護市の羽地内海でキス釣り大会を開催する。募集人数は100人で、参加費は無料。問い合わせは日釣振加盟の釣具店まで。
取材のリクエストや要望をお寄せください。釣りリポート、釣果写真も募集しております。
(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)