4.57キロクブシミ揚がる


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 10日、メーカーの新作エギのテスト釣行で北部の漁港をラン&ガン(釣り場を次々とハシゴしながらエギをキャストしていく釣りスタイル)で攻めた。
 最初のポイントは宜名真漁港。午前11時34分、シーランドフィッシングアドバイザーの儀保さんの2投目に、ずっしりとした重みが加わった。誰もが根掛りかと思ったが、ゆっくりと寄ってくる。慎重に糸を巻き、手前近くに浮かせるとプシュー、プシューとイカ特有のジェット噴射で抵抗しはじめた。そうやって4分間ほどやり取りした後、タモに納まったのは、4・57キロの大型クブシミだった。
 その後も奥漁港、安田漁港、辺土名漁港を回り、小型のアオリイカを追加してテストを終えた。イカ釣りはこれから最盛期を迎える。(取材・仲栄真修、取材協力・デュエル)

【各地の釣果】
◎初投げにタマン74センチ
 初めての釣り場で放った1投目に74センチ、5・62キロのタマンが乗った。20日、新里康博さんは釣友と本部町の釣り場を探索。新里漁港横の岩場に訪れた時はすでに薄暗く、ポイントの状況把握もままならなかったという。だが、キャストしたイカの切り身にはいきなり大タマンが食いついた。

◎鱗海カップチヌ報告
 15日、糸満市西崎の沖堤防を会場に鱗海カップチヌ沖縄大会が開催された。チヌ釣り師の精鋭50人が参加して日ごろの腕を競うが、ターゲットのチヌは釣れなかった。優勝は2匹のガクガク(ホシミゾイサキ)を釣った玉城翔さんに。記録は2匹で1・676キロ。2位には伊波裕貴さんが入り、2匹で1・055キロ。3位は宮城太樹さんで1匹、0・504キロ。

◎那覇沖堤でカスリハタ
 那覇沖堤でイシガキダイを狙う齊藤正美さんの今季は調子よく、毎週コンスタントに2キロ、3キロがあがっているという。秘けつは現地調達のテトラに付いたトコブシ類(ジンガサ)を餌にすること。これにはイナクーやアカナーなど実に多くの魚が興味を示すといい、20日は91センチ110・5キロのカスリハタが顔を出した。

◎大中キハダ1人で8匹
 夏場にわいた稚魚が去りパヤオのキハダが調子を上げてきた。井本喜代司さんは20日、糸満パヤオで冷凍ムロアジを指示ダナに落とすスタイルで大当たり。48キロを頭に40キロ、20キロ、18キロなど大中8匹のキハダを取り込む独り舞台。あきれた釣友は「ウンを使い果たしちゃって」とイヤミ節。釣船・望丸(電話)090(3013)7977。

 取材のリクエストや要望をお寄せください。釣りリポート、釣果写真も募集しています。
 (新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)

20日、那覇沖堤で91センチ、10.5キロのカスリハタを釣った齊藤正美さん
18日、西崎モクマオウで40センチ級のチヌを9匹釣った宇良直樹さんと當間清達さん
20日、糸満パヤオで48キロを頭に8匹のキハダを釣った井本喜代司さん
10日、宜名真漁港で4・57キロのクブシミを釣ったシーランドスタッフの儀保順一さん
20日、新里漁港横の岩場で74センチ、5.62キロのタマンを釣った新里康博さん
15日、鱗海カップチヌ沖縄大会で優勝した玉城翔さん(写真提供・釣王国)