キス釣り大会 盛況に


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 11月22日、屋我地ビーチを会場にファミリーキス釣り大会(日釣振沖縄主催)が行われた。キス釣りは手軽にできるとあって130人余のファミリーが参加、秋晴れの中、初めて竿(さお)を手にする子どもたちの歓声が響いた。
 キスは小型魚ながら引きが強く、ベテランにも愛好家は多い。羽地内海には通年生息してはいるものの、海中の藻やタナの深さなどから、例年8月ごろから年内いっぱいぐらいがシーズンとなる。
 今大会は、27センチ、180グラムのジャンボキスを釣り上げた下地ファミリーが優勝。昨年に引き続いて2連覇を果たした。下地ファミリーは大会前に3回のテスト釣りを行い、大型キスが釣れるエサを割り出したのが奏功した。
 残念ながら大型のキスにはお目にかかれなかった参加者も、ボート釣りを体験したり、砂浜からの投げ釣りを楽しんだりと最盛期のキス釣りを満喫した。
 上位入賞者は次の通り。(敬称略)▽1位・下地加栞(180グラム、27センチ)▽2位・金城勝彦(170グラム、25・5センチ)▽3位・上原青(150グラム、25・5センチ)
(協力・屋我地ビーチ、取材・仲栄真修)

【各地の釣果】
◎安謝カーエー46センチ
 カーエーを狙う宮里一也さんは荒天でシケ気味のコンディションを好む。その方がカーエーも大胆に食い付くのだという。11月22日、いつものように風の影響を受けるポイントを選択。その日は安謝。ざわつく波の中から45センチと46センチ、1・6キロのカーエーを抜き上げた。

◎泡瀬ルアーでタチウオ
 「エサで狙うと1メートル級があがるのは分かるが、ルアーの方が楽しい」と話す稲嶺豪さんは11月23日、おいっ子らと泡瀬漁港でタチウオ狙い。スプーンやミノーを40メートルほど放り、最大82・5センチながらシャープなやり取りを味わった。

◎中城湾港の大型キス
 中城湾港ではいとも簡単に大型キスが釣れている。11月22日、少年野球の仲間、慎人君、太八郎君、翔弥君らが夜の上げ潮時にチョイ投げ10メートル、29・5センチのキスを頭に丸々と太ったキスが数釣れた。

◎比謝川河口イカ高確率
 仕事帰りにエギングを楽しむ槌谷芳洋さんのポイントは比謝川河口。イカを狙う釣り人はほとんどなく、これまでの釣果確率は100%という。11月25日は潮が下げ止まった20時、静かに時を待つタマン竿を横目に1・32キロのアオリイカを誘いあげた。

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(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)

11月22日、シケ気味の安謝で46センチ、1.6キロのカーエーを釣った宮里一也さん
11月22日、中城湾港で大型キスを釣った慎人君、太八郎君、翔弥君
11月26日、ケラマの紺瀬3番で107センチ、17・6キロのガーラを釣った比嘉雄二さん
11月22日、キス釣り大会で2連覇を果たした下地ファミリー。記録は180グラム、27センチ
11月23日、泡瀬漁港でタチウオのルアーフィッシングを楽しんだ稲嶺拓哉君、伊東秀太君
11月25日、比謝川河口へ行くたびにイカをキャッチしている槌谷芳洋さんとファミリー