香港系の新聞「蘋果日報(アップルデイリー)」の台湾支社は11月27日、同紙がネットで配信している動画を台北市がわいせつであるとして、配信を強制的に停止すると同時に、多額の罰金を科したことは正当な法的手続きとはいえないとして、台北市と台北市長を提訴することを明らかにした。
同紙は10月末、インターネット上で配信を始めた動画ニュースで、近親相姦(そうかん)に関するニュースを過度に扇情的に報道。わいせつであるとして、台北市は同紙のIPアドレスを停止すると同時に、25日と26日の配信内容に対し、約300万円の罰金を科した。
また同市は、市内の小中学校に、同紙の購読を中止するよう通達。市立図書館でも同紙のIPアドレスへのアクセスを停止し、新聞は閉架閲覧とするよう指示した。
これに対しアップルデイリーは、市の対応は強制罪に相当するとして、刑事告発することを決定した。