タマンは宵の潮に勝負


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『台風の後は大釣れする』
 「浅場のタマンは大潮の後の中潮が最高」など昔からの釣りのことわざに間違いはない。今週末は楽しみな潮。好みの魚にチャレンジしてみよう。
《これだけは覚えておこう、時合い(狙い時)は集中的に攻める》
☆船の半夜釣り
 ポイントに着いた時刻が最もよく釣れる。遅くなるほど食いが落ちるので、すぐに仕掛けを下ろせるよう出港前にサオをセットして餌を準備しておく。
☆パヤオ釣り
 魚が浮く夜明けが勝負、日が昇ると魚は下に沈む。
☆磯カゴ釣り
 夜は釣れないが、夜明けが最高。暗い時刻から釣り場で夜明けを待つのが必釣のコツ。
☆漁港のカーエー釣り
 深夜の干潮前後を徹底マークする。
☆タマン釣り
 今週は宵の潮に勝負を懸けろ。
☆一文字/離れ磯 暑いので夜釣りでチャレンジ、夜のフカセの餌はスルルで決めろ。
☆150メートル沖の潮目(魚の通り道)に打ち込んでガーラやタマンを釣る遠投・立ち込み・打ち込み釣り
 太平洋に面し、近くに大きな沖釣りポイントがあり、リーフが近い伊計島のビーチは絶好の磯釣り場だが、ポイントが岸から150―200メートルも沖にあるので餌が届かない。Aさんは海底が平らなのでヒザ上まで海に入り仕掛けを投入して岩の上にサオを立て20キロ級のガーラをゲットした。餌持ちの良いボラやハラモを餌に道糸は200メートル以上が理想。タマン狙いもできそうだ。
 (注)危険なので干潮時に海底の地形は必ず確認しておく。

『週刊釣果』
 ○彼女も協力
 腰まで海に入って大きなタマンを釣り上げたのが、ヘアサロンヤング汀良店の島辰彦さん。7月1日深夜、知念海岸でボラの餌で打ち込み釣り。ハリス6号の細仕掛けに67・5センチのタマンがヒット、糸を切られないように彼女にサオを持たせ、自分は海の中に飛び込んでタマンを抱き上げた。(マンモス曙)
 ○深夜、月が雲に隠れたらカーエーがヒット
 7月5日沖縄市の當山厚志さんは本部浜崎漁港でウキ釣りをして40・8センチのカーエーを釣った。釣り歴は5年だがカーエーは初めてとうれしそう。(シーランド宜野湾)
 ○2人そろって仲良くタマン
 台風で少しうねりがあったが濁りがなかった浜比嘉島で7月9日夕方、屋良博文さんはカニの餌で65センチのタマンを釣った。後から来た盛根さんはカニがないのでボラの餌を使いタマンを釣った。(マンモス泡瀬)
 ○各地でガーラ
 7月4日、渡久地港でフカセ釣りをしていた今帰仁村の仲里剛さんはガーラの群れが見えたのでウキ下を1ヒロと浅くして3号ハリスにオキアミの餌で65センチと62・5センチのガーラを釣った。(ステップ名護)
 ○本部海岸、ミジュンを餌に打ち込んで67センチのガーラ
 7月7日早朝、ボラの餌でガーラを狙っていたがミジュンを追っかけるガーラが見えたので隣の人が釣ったミジュンをもらって餌にすると67センチのガーラが一発でヒットしたという仲地宗和さん。(もとぶつりぐ)
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 フィッシング沖縄社 城一人 098(933)2073 メールfishing@ii-okinawa.ne.jp

【写真説明】上から
(1)立ち込み遠投で、打ち込むガーラ釣り(伊計島)
(2)カップルフィッシング。海中でタマンを抱きかかえた島さん
(3)月が雲に隠れたらヒットしたカーエーと當山さん
(4)カニとボラで2人仲良くタマンを釣った屋良さん(右)と盛根さん
(5)3号ハリスのフカセ釣りで2匹のガーラを釣った仲里さん
(6)餌をボラからミジュンに換えてガーラを釣った仲地さん