【中国時報】全長50キロ世界最長「港珠澳大橋」着工 香港と珠海、マカオ結ぶ


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 香港と中国の珠海、そしてマカオを結ぶ「港珠澳大橋」の着工式典が15日開かれた。香港と珠海、マカオをV字形に結ぶこの橋の全長は50キロ。2016年の完成予定で、世界最長の橋となる。2つの経済特区と中国本土を結ぶ橋の開通に、経済界からも期待が寄せられている。

 橋本体の総工費は、327億人民元(約4300億円)。50キロのうち、35キロは海上を走る。第1期工事では、珠海の南側を埋め立て、東西約960メートル、南北1930メートルの人工島を造る。香港と珠海を結ぶ海域は、白イルカの生息地でもあり、橋には展望施設も設けられる予定だ。
 専門家は、この橋が完成すれば「珠海に住んで香港に通勤する」ということも夢ではなくなり、珠海の市場的価値を高めると予測。まずは不動産価格の上昇という形で、効果が表れるとみている。