日本を代表するプロフィッシャーの村越正海さんと、軽快なキスの釣趣を求めてポイント数カ所を投げ歩いた。
12日、初めに訪ねたのは本紙読者の金城勝彦さんが教えてくれた辺野古漁港。11月の下旬に当欄の把握する今季最大31・7センチのキスを釣った金城さんのアドバイスは、堤防内側の船道に向けたチョイ投げ。しかし村越さんは1投目を外海に向かって70メートルほど放った。
下げ潮とともに出て行く群れを追うイメージだという。これにホシギスは一荷(一度に2匹が釣れること)で応えた。2匹とも25センチを超えるボリュームがあったが、「最初が一荷だと後が続かない」という不穏なジンクスを紹介し、その通りになった。
次に向かったのは羽地内海。村越さんの旧知で、沖縄の投げ釣り界で師範と仰がれる安座間尚さんを車中で、うわさしたのだが、なんと現場には待ち合わせたようにその姿があった。釣り人が旧交を温めるのにアポは要らないというわけで、豪快な投げの競演が始まり、次々に大型のキスが乗った。羽地内界のシーズンは残りわずか。投げた竿(さお)を眺めて1年を振り返るのも良いし、1年の計を立てるのも良い。
【各地の釣果】
◎今帰仁初タマン
中北部のタマンの動向に詳しいマンモス泡瀬店の我謝さんは13日、おいの宏祐君を連れてハズレの少ない今帰仁へ出陣。シガヤーを餌に投げた宏祐君の竿にヒットの鈴の音。「ウツボだろう」と冷めた目の叔父の前に、宏祐君の初タマン、55センチが跳ねた。
◎源河キチヌ55・6センチ
北風、濁潮、上げ潮がそろった3日の夕方、名護市源河で竿を出す仲村渠正幸さんのウキ仕掛けを55・6センチのチンシラー(オキナワキチヌ)が襲った。釣り歴20年にして手にした最大魚の余韻を楽しむため、今はチヌ狙いを封印してタマン釣りに精を出しているとか。
◎恩納ガーラ7・62キロ
朝夕のマズメ時、銘苅宗夫さんはミジュンが接岸する恩納の浜を釣り歩く。18日は9センチのミノープラグに85・5センチ、7・62キロのガーラ(ロウニンアジ)を乗せたが、思いは取り逃がした10キロを超すとおぼしき大アタリ。
◎チヌ釣り大会参加者募集
日釣振沖縄は、来年1月10日に行われるチヌ釣り大会の参加者を募集している。本大会はマルキューカップ全日本チヌ釣り選手権の沖縄予選を兼ね、検量多数で毎回大いに盛り上がる。問い合わせは日釣振加盟各店で。
釣りは楽しく安全を第一に。釣り場ではライフジャケットの着用を心掛けてください。(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)
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