【交差点】タイ古式マッサージ


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 私の住むバンコクは、当たり前の話だが、世界一多くのタイ古式マッサージ店が軒を連ねる。タイに住み始めたころは、毎週のように夫とマッサージ店へ行き、2時間ほどの全身マッサージを受けていた。ぜいたくな話のように聞こえるが、ここでは、日本でランチを食べるくらいの金額でマッサージが気軽に受けられるのだ。
 何度もマッサージを受けていると、自分自身マッサージを学んでみたくなり、学校を探してみた。探してみると数多くのマッサージスクールがあるが、外国人が通いやすく、修了書を発行してくれるワットポーマッサージスクールに通うことにした。ワットポーとは観光地の一部にもなっている寺院なのだが、その寺院内で古典医学校や古式マッサージ習得コースを設置している。
 私は、まず基本となるタイ古式マッサージのコースに通った。1人の講師に5人ほどの生徒がつき、すぐに実践に入る。私のクラスには、西洋人にアメリカ人、タイ人と国際色豊か。体格も違えば、性別も違う相手をマッサージするので、それぞれ押すセン(タイ語で体のラインの意味)の位置も違う。いつも受け身側だったため、施術側になると、とても大変なのが分かった。1日目で、体全身筋肉痛になり、親指は腫れた。1日、6時間の授業を5日間で無事修了。日本へのいい土産になると思い、その後、フット、アロマ、ベビーマッサージのコースも取得した。
(上原洋子・タイ在住主婦)