【チャイナ網路】レンタカー観光の時代


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 日台の自動車免許の相互承認が、早ければ年内に実現しそうだ。海外への個人旅行客が増え、レンタカーの利用を望む声が高まった台湾と、日本国内からの強い要請に、両政府が応えた。警察庁も先月、台湾を視察。承認に向け、具体的な作業に入っている。
 日本がこれまで台湾の免許を認めていなかったのは台湾がジュネーブ交通条約に加盟していないことと国交がないことが要因だ。台湾が左ハンドルであることもネックだった。
 が、台湾の国際免許を認める国は多い。期限等に関する制限はさまざまだが、米各州をはじめ、仏、独などのEU各国、豪州やアジア諸国など130余の国や地域が承認している。韓国やイスラエルは、国内免許での運転もOK。英国やタイなど、日本同様右ハンドルの国もある。
 昨年台湾の海外渡航者は、730万人余。日本には118万人が訪れている。観光客のレンタカー利用が増える一方、台湾からの観光客減少に苦慮する沖縄にとって、この措置は朗報のはずだ。ターゲットは旅慣れた富裕層。中国語のカーナビなど早急な対応が待たれる。
(渡辺ゆきこ、本紙嘱託・沖縄大学助教授)