正月に釣りたい魚の代表と言えば、やっぱり「鯛」。沖縄でも「○○ダイ」と名の付く魚はたくさんいるが、正真正銘タイ科の魚は、クロダイ属(オキナワキチヌ、ミナミクロダイ、ナンヨウチヌ)とへダイ、それに深場で釣れるレンコダイと、タイワンダイ(ヨナバルマジク)だけだとされている。
その中でもピンクの貴婦人ヨナバルマジクは、「見て良し、釣って良し、食べて良し」と三拍子がそろい、正月には欠かせないと釣りに出掛けるベテランは多い。
11月30日、友人からの紹介でガレッジセールの川田広樹さんを半日だけ釣りに案内する機会があった。当日は北風が強かったが、ポイントの中城湾は北風に強く冬場は特にお勧め。
午後1時すぎ、泡瀬漁港をわか潮丸で出港。「夕方から入れ食いするよ」と言う当真船長の予告通り、夕方になると入れ食い状態。ヨナバルマジクのほかにもタマンやガーラなどいろいろな魚が釣れ、川田さんも初めての天秤(てんびん)釣りを堪能した。ヨナバルマジクはこれから最盛期を迎える。一度お試しを。(釣り船わか潮丸・090―5388―4998)(取材・仲栄真修)
【各地の釣果】
◎高江カースビー10キロ
最近はガーラを狙うことが多いという珍福会の大城直樹さんは22日、東村高江の磯で92・5センチ、10・1キロのカースビー(ゴマフエダイ)を釣り上げた。シガヤーダコをひと飲みした大物はガーラのように走ることなくすんなりと寄って来たという。
◎金武湾のジギング
北風に強い金武湾は、磯も沖も冬場にはありがたい釣り場となる。22日、幸地泰成さんは水深100メートル前後をジグで探り、100キロクラスのサメに何度か獲物を横取りされながらも、75・5センチ、4・7キロのカンパチや62・2センチ、3・1キロのアカジンなど釣り上げた。
◎伊是名でタマン爆釣
21日、琉釣会の花城龍仁さんと比嘉浩一さんは大型タマンを狙って2泊3日で伊是名島へ。ポイントは仲田漁港近く。初日は比嘉さんに5回のアタリがあり、良型タマンを4匹ゲット。翌午後10時すぎには特製シガヤーダコを餌にした花城さんの竿(さお)に大ヒット。ゴリ巻きで寄せたのは70センチ近い大型タマン。一般にタマンは夏の夜釣りと考えている人が多いが、大物狙いには脂の乗った冬場が良いというのが最近の定説になりつつある。
今年一年、お付き合いいただきましてありがとうございました。どうぞ良い初釣りを。(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)
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