パヤオでマグロ好調


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 昨年はパヤオのマグロが不調だったが、年末頃(ごろ)から金武湾や中城湾では、8~10キロのマグロがよく釣れ、釣り人を喜ばせている。
 1月1日。正月用の魚を釣ろうと、宜野座村漢那漁港に所属する海勇丸の仲栄真盛勇船長は、常連客の照屋勉さんと与那嶺悟さんを誘って、宜野座沖水深90メートルのポイントへ出掛けた。ここでは毎回10キロ前後のキハダや良型のヨナバルマジクが釣れていて、船長のお気に入りの一つだ。
 朝一番、天秤(てんびん)仕掛けで最初に釣れたカタカシを餌に照屋さんが大物仕掛けを下ろすと、すぐに竿(さお)が海中へと突き刺さった。すぐさま電動リールのスイッチをオンにして巻き取りにかかるが、重すぎて巻き上げることができなかった。
 そこで素手で道糸をたぐり寄せ、電動リールをアシストしながら、じわりじわりと巻き上げると、海面には25キロのアーラミーバイが浮いてきた。「正月早々、縁起が良い」と、今度はフカセ仕掛けを流すと、8~10キロのキハダが次々にヒットした。さらに天秤仕掛けにも40~50センチのヨナバルマジクなどが釣れ、船中は大漁に沸いた。釣り船・海勇丸(090ー3795ー4670)(取材・仲栄真修)

 【各地の釣果】
◎夢咲前チヌ54センチ
 通年チヌを狙って竿を出す当間勝さんが、元日の初釣りで54センチ、2・56キロの大物を釣り上げた。ポイントは夢咲公園前。ハリスは1・75号のウキ釣りで、餌はオキアミ。「カリームン」は釣り上げてすぐに実家に届けたというから、見習おう。

◎釣り納めにタコ5・16キロ
 12月31日、釣り納めにイカを狙おうと中城村添石の海岸でエギングする稲嶺純市さんの前に大ダコが出没。正月の膳にとエギを放ってまんまと引っ掛け、押すな引くなの騒ぎを制して確保に成功、あり余る存在感で膳を彩ったとか。

◎読谷アカアオリ2・85キロ
 潮はけに恵まれた読谷海岸はイカの餌が豊富なのだろう、よそとは同族と思えないほど成長が早いという釣り人は多い。12月28日、石川誠さんが釣ったアオリイカ(アカ)は2・85キロの大型。釣具店ダービーの先頭をひた走っているようだ。

 釣りは楽しく安全を第一に。釣り場ではライフジャケットの着用を心掛けてください。
 (新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)

1日、アーラ25キロやキハダ10キロなどを大漁した照屋勉さん(左)と与那嶺悟さん
1日、チヌ釣り師の当間勝さんは夢咲公園前で54センチの大型を釣り上げた
12月31日、中城村添石の海岸で5・16キロの大ダコを釣った稲嶺純市さん
12月28日、読谷で2.85キロのアカアオリを釣った石川誠さん
沖縄巡業の合間に天秤釣りを楽しんだ元大関栃東の玉ノ井親方(中)と磯東(右)、幸東
12月30日、平安座島でグルクマなどを数釣った盛根巧君(左)と宮城健人君