初ガラサーに小躍り


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 名護晃さんは昨年の11月からガラサーミーバイ(イシガキダイ)を狙うようになった。きっかけは釣り人が発信するブログで、中でもシーランドスタッフの奥平さんのガラサー捕りに「われも」と思ったという。その奥平さんに一度、那覇港沖の南堤防に連れて行ってもらい、餌の確保から仕掛けの一切を教わったが、その時はノーヒット。

 南堤防は石物師(ガラサーを専門に狙う釣り人)のメッカ。名護さんは2度目以降は一人で通い、昨年は12月までに通算5度も渡った。しかしアタリがあったのはわずか一度だけで、朝から夕方まで竿(さお)を見続けて何も触らない日もあったという。それでも「あこがれのターゲットを釣ってみたい」の一念で寒風吹きすさぶ孤独の堤防で待ち続けた。
 初釣りとなった8日、いつものようにまき餌を仕込んでイメージをしていると、「待ち魚」が来た。ゴンゴンという前アタリのあと激しく竿が締め込まれた。ゴリ巻きで取り込めばうれしい初ガラサー、45センチ、1・75キロ。一人堤防で小躍りした。30分後、2匹目は竿先が一気に海面に突き刺さった。49センチ、1・97キロ。「こりゃ当分やめられない」
【各地の釣果】
◎那覇沖堤イラブチ特大
 那覇沖新堤防に渡った村上信幸さんは9日、明け方に4号ハリスでフカセ釣りを開始したが、太いハリスにはエサ盗りや警戒心の薄い小魚しか寄らず、3号、2・5号と細仕掛けを余儀なくされた。15時、ハリス2号にグレ針6号まで落とすとやっと本命がヒットしたが、今度は取り込むのが大変。ガンガンと竿をたたくような引きに、のされ、走られ、辛抱し、最後にやっと62・7センチ、4・54キロの特大イラブチャーが顔をだした。
◎チヌ釣り大会結果報告
 今年最初の日釣振主催の釣り大会が10日、チヌをターゲットに県内最大規模の269人が参加して行われた。大会はマルキュー杯チヌ釣り選手権の沖縄県選考を兼ね、上位2人が5月の本戦へ招かれる。勝負は30センチ以上のチヌ5匹の総重量で競われたが、荒天から好天へ移行する流動的な条件下で、潮が澄んだらどこへ、濁りが入るならどこへ、といったように状況ごとにポイントを選定できた者が入選を果たした。上位の結果は次の通り。(敬称略)
▽優勝・奥間一史(4・16キロ)▽2位・米原直樹(4・02キロ)▽3位・宮城亮人(3・73キロ)
 釣りは楽しく安全を第一に。釣り場ではライフジャケットの着用を心がけてください。(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)

8日、那覇沖南堤で49センチ、1・97キロの初ガラサーを釣った名護晃さん
9日、2号ハリスで62.7センチ、4.54キロの特大イラブチャーを釣った村上信幸さん
10日、チヌ釣り大会でトータル4.16キロを釣って優勝した奥間一史さん
1日、西崎で43センチ、1・38キロを頭に5匹のチヌを釣った沖縄岬會の糸数光弘さん
10日、金武の海岸で49センチ、1.7キロのミーバイを釣った松田翔太君
2日、金武湾での天秤(てんびん)釣りでキハダを釣った石川賢二さん(釣り船・海勇丸)