金武町伊芸の磯で70センチを超えるタマンが相次いであがった。釣りあげた仲村稔さんの釣りタイムはいつも日の出前後の数時間。それに満潮が重なると釣果確率はグンとあがるという。18日の潮回りは中潮で、日の出と満潮には少しタイムラグがあったが、イジャイ(夜の潮干狩り)で捕ったシガヤーダコを餌に水深5メートルのポイントに投げ込むと、日の出時刻の7時過ぎ、「お約束」のヒットは訪れた。
1匹目は今季最長の71・5センチ、5・19キロ。ハリス14号で慎重に引き寄せた。それを追うように10分後にやって来た2匹目は、さらに一回り大きな71センチ、5・5キロもあった。大型タマンはつがいで行動することが知られているから、仲村さんは「ミィートゥンダ(夫婦)に違いない」と話した。さらに1時間後、50センチ、2キロを超える立派なマクブがおまけのように釣れたが、実はそれがその日の「本命」だったらしい。
【各地の釣果】
◎具志頭沖カンパチ活性
全国を釣り歩くルアーマンの進藤寿彦さんが、氷点下10度を下回る北海道を逃れて沖縄にやってきた。進藤さんの両目はほとんど視力がなく、船の乗降には仲間の助けを借りるが、ひとたびロッドを持つと手さばきも鮮やかに黙々とターゲットを攻め続ける。22、23の両日は悪コンディションの中、エビング釣法でカンパチやオオグチチビキを数釣りし、南海の釣趣を堪能することができた。釣り船ハナブサ((電話)090・8293・7949)
◎嘉手納イカ3キロ超
「イカは夜間に食いが立つ」と話す稲嶺盛勇さんは22日、ネーブルカデナ裏で3・37キロのアカアオリを釣り上げた。深みを探る稲嶺さんは、大潮の日には干潮前を、小潮の日には満潮前の潮が動くころを狙い、日没から21時くらいまでに結果を出す。使用するエギは3・5号オレンジでリーダーは3号。
◎渡嘉敷チヌ数釣り
名門釣りクラブのリーダーを長く務めた砂川昌克さんが20日、渡嘉敷島に渡って47・5センチ、1・9キロのチヌを頭に良型5匹をそろえる快釣を見せた。そこは長年通った釣り場で、潮流も魚の動きも、季節ごとに異なるタナや微妙な仕掛けの調整なども完全に掌握している。だがしかし、「ここだけの話、実はカーエーを狙っていたのに」とブッ飛び発言。
釣りは楽しく安全を第一に。釣り場ではライフジャケットの着用を心掛けてください。(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)