「ブルドーザーとやりとりするようで面白い」と、アーラ釣りの魅力を話す小橋川嘉輔さんはかつて磯の大物師でならした。自己記録は38キロ。伊江島の荒磯を知り尽くし、1日に3匹のアーラを釣ったこともある。沖ではカジキや大型カンパチも仕留めたが、アーラ独特の根を這(は)う重い釣趣が好きだという。
2月21日はマイボートを駆ってジギングに出た。ポイントは伊江島西崎港より航程15分。水深は110~120メートル。少し深いかなという印象だが、「アーラが多くいる水深」という小橋川さんの経験則は揺るがない。午前9時すぎ、400グラムのメタルジグを根に送り、誘い上げると破壊的な魚信は訪れた。船からもあまたのアーラを挙げたが、これはデカ過ぎた。ファーストコンタクトで主導権を奪われ、いったんは根に張り付かれた。
何とか根を脱したが今度はリールのハンドルノブを折られてしまった。100メートル余りをポンピングし、アームだけで巻き取っていく。やがて魚は浮いたが、重くてボートに取り込めない。どうすることもできないでいると、通り掛かった見ず知らずの船が応援に駆け付け、ランディングに手を貸してくれた。そして祝福も。記録は140センチ、52キロ。「大海原での出合いに感謝したい」
【各地の釣果】
◎西崎一文字ヘダイ活性
一文字を中心に西崎ではチヌ類の活性が高い。特にヘダイは平均40センチと型が良い。22日は具志浩明さんが、フカセ釣りで41センチを頭に2匹取り込み、ほかにも40センチ大のガーラも交ざるなど楽しんだ。
◎沖堤に良型グレ浮く
那覇港沖堤で40センチ台の尾長グレのラッシュが続いている。渡堤船を運航する丸沖つりぐによると、例年になく広範囲に出没し、数もあがっているので初グレのチャンスとか。21日は釣りクラブ琉釣会の國場幸忠さんが大会前の試釣に出掛け、ノーマークのハシゴポイントで41・1センチ、950グラムのお初を手にした。
◎恩納ルアーガーラ10キロ
朝夕の上げ潮時にミジュンが寄る恩納海岸。その魚影を確認してゲームロッドを繰り出す銘苅宗夫さんは、ここしばらくはガーラが狙えると話す。23日はミノープラグに92・6センチ、10・55キロのガーラを乗せた。
釣りは楽しく安全を第一に。釣り場ではライフジャケットの着用を心掛けてください。(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)
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