【中国時報】中絶、3割が既婚者 彰化県、理由「育てられない」


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 結婚数が少なければ出生数も少なくなる。彰化県は昨年の結婚数が過去20年で最低を記録し、新生児も半分になった。
 しかし、結婚数とは異なる統計も驚くべきことだった。堕胎の問題を討論する記者との懇談で、産婦人科の蔡鋒博医師は、堕胎をする女性の3人に1人は既婚者であることを明らかにした。彼女たちに堕胎の理由を尋ねると、大多数の回答は、「育てきれない恐れがある」とのもの。

 蔡医師は育てられないというのは、現代の若者の「結婚したくない」、「出産に踏み切れない」という事実を考える上での鍵になっているという。出生率は世界最低レベル。急速な老齢化が進行する台湾で、政府は具体的な政策を出さねば挽回は難しいという。