白保で大ウムナガー


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 3月28日、高良春男さんはタマン狙いで午後5時に石垣市の白保海岸へ入った。5時15分から釣りを開始し、2本の竿(さお)を投げた。15分ほどするとツンツンと前アタリがあり、竿が大きく曲がってラインがギィーと音を立てて出ていった。急いで竿立てから竿を抜いて、応戦を開始。ラインが20~30メートル出たところでファーストランが止まった。ドラグを締め直し必死に魚を寄せにかかる。腰まで水に入ってのファイトが15分間続いた。魚を寄せるとでかい。85センチ、7・1キロのウムナガー(キツネフエフキ)だった。

 浜に上げてひと安心する間もなくもう1本の竿にヒットがあり、66センチ、4キロのタマンを釣りあげた。さらにこの直後にもアタリが連発し、ガーラらしき大物にラインをすべて出された。そのファイトの最中にも別の竿にタマンらしきアタリがあったというから驚きだ。(取材・仲栄真修)

【各地の釣果】
◎東村ガーラ23キロ
 2日、山田真治さんは東村の浜からボラの切り身を餌にタマン仕掛けを投げ込んだ。1度目のヒットで10号ハリスを切られ、14号にサイズアップ。午後9時、2度目のヒットは35分をかけ、120センチ、22・5キロのガーラを取り込んだ。ポイントは川田漁港を北進してすぐの駐車ができる海岸。

◎勝連浜屋チヌ51センチ
 釣りクラブ珍福会の當銘由春さんは、勝連の浜屋海岸(通称バンジョーガニ)へ行くたびに大型チヌを手にしている。3月30日は51・5センチと46センチを釣り上げたが魚をキープするストリンガーの結索が甘く、一時それごと逃げられるハプニング。家族で夜の海岸を捜索し岩にロープを絡めたチヌを発見。翌31日には51センチ、2・5キロを釣り上げた。

◎座間味沖タマン11匹
 3月の頭に爆釣が伝えられたタマンだが、4月を境にして釣果にムラがでるようになった。4日、翁長良治さんは座間味のイシャカシャ沖40メートルでキビナゴを餌にフカセ釣り。アカジンやオーマチ、2~4キロのタマンなどを釣ったが、タマンは産卵後のようで腹がぺしゃんこだったという。

 釣りは楽しく安全を第一に。釣り場ではライフジャケットの着用を心掛けてください。(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)

3月31日、ひょうたん池で35.4センチ、680グラムのチヌを釣った知念一樹君
3月31日、バンジョーガニで51センチ、2.5キロのチヌを釣った當銘由春さん
4日、イシャカシャ沖で4・4キロを頭に11匹のタマンなどを爆釣させた翁長良治さん
3月28日、白保海岸で85センチ、7.1キロのウムナガーを釣った高良春男さん
2日、宮里大介さんは東村の海岸に立ち込んで1・81キロのガーラを釣った(釣果モデルは息子の風汰君)
2日、東村の浜で120センチ、22・5キロのガーラを釣った山田真治さん