【中国時報】ごみ捨て場は宝の山? 戦後の生活用品、台北の博物館へ


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 台北市が撤去を進めているごみ廃棄場から、1970年代初期の硬貨や蒋介石の銅像など、戦後の庶民生活をほうふつさせる“宝物”が多数出土。市当局は、これらを新しく建設する都市・環境保護博物館に展示することを決めた。

 掘り出された物には、台湾の形をした大理石の板、青銅製のハイヒールの形をした酒器、建国記念日に発売された酒瓶、石臼、天秤(てんびん)などもあり、戦後から70年代にかけての台北の庶民生活を物語る品物ばかりだ。
 このごみ廃棄場は、縦1060メートル、横350メートル、高さ53メートルで、総面積は16ヘクタール。サッカー場三つ分に相当する。85年に使用を停止していたが、96年の大型台風来襲の際、ごみが河川に流出し、水害の原因となったため、2006年から撤去を進めていた。12年には撤去を完了する予定だ。