沖釣りのシーズンを迎え、寄宮フィッシングの森山紹己キャプテンは21日、寄宮5号艇を駆ってカンパチのポイントチェックを行った。釣り場の様子を見るのが目的なので、確保に時間の読めない特餌のムロアジを捨て、少量のグルクンを釣ってケラマ堆に入った。
水深150メートル。サビキ仕掛けを下ろしては魚種や大きさを確認し、場所を移動してはまた仕掛けを下ろしていった。サビキにはタイクチャーマチ(オオグチイシチビキ)やグルクンマチ(ウメイロ)が顔を出し、イカの短冊を付ければ2キロクラスのシルイユー(シロダイ)が当たり前のように姿を現した。
午後、いよいよカンパチの動向が明らかになる。船下にカンパチの餌となる魚が群れだしたころを見計らい、25センチほどのグルクンを針に掛けてタナに送り込んでみた。すぐさま反応があり、アタリは頻発するものの根ズレやスッポ抜けも多発し、50号ハリスではどうにもならない魚信もあった。クルーの林雅巳さんは「せっかくのやりとりだから」とスタンディング・スタイルで狙う。カンパチの走りをダイレクトに感じて全身で対応するので道具任せの釣りとはまるで趣が違うと話し、150メートルの巻き上げを十二分に楽しんでこの日最大の15キロを釣り上げた。
カンパチの泳がせ釣りは夏が訪れるまで楽しめる。釣り船:寄宮5号(電話)098(832)7149。
【各地の釣果】
◎辺土名ムネアカ5キロ
25日、辺土名漁港でタマンを狙う平良正樹さんの仕掛けに67・3センチ、5・13キロのムネアカクチビがきた。餌はシガヤーダコで、明け方に潮が下げ始めた直後にヒット。
◎大度海岸のリーフ釣り
糸満市米須の大度海岸では干潮時にリーフフィッシングが楽しめる。18日は山本克己さんと裕太君がサンマの切り身をブッ込み、46センチ、1・6キロのユダヤーミーバイ(マダラハタ)を釣り上げた。
◎辺戸岬スマ8年ぶり記録
スマの磯釣り県内記録が8年ぶりに更新された。25日、カゴ釣りでスマを狙う親川健児さんにこれまでの記録を100グラム上回る80・7センチ、6・6キロがきた。昨年の同時期にも大スマをあげていて、まだ狙えそうと話した。
釣りは楽しく安全を第一に。釣り場ではライフジャケットの着用を心掛けてください。(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)
◎カーエー参加者募集
日釣振沖縄は5月28日から3日間、第6回カーエー沖縄王座決定戦を開催します。募集は100人、エントリーと問い合わせは各釣り具店まで。
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