【中国時報】電子ペーパー生産量が３倍　世界最大手の元太科技

　世界最大の電子ペーパーメーカーである元太科技は先ごろ、電子ブックの好調な伸びを受け、今年の生産量を３倍の１千万台以上に拡大すると発表した。ｉＰａｄ（アイパッド）の発売が話題となっているが、同社では電子ペーパーの優位性は高く、売り上げへの影響は少ないとみている。

　今年、全世界で発売される電子ブックは、約１１００万台。特に、中国市場が顕著な成長を見せるとみられており、世界の１０％のシェアを占めるようになる可能性も高い。同社は、中国市場の開拓にも重点を置いていく方針。
　電子ペーパーは、ｉＰａｄに比べ電力の消耗が少なく、ｉＰａｄの６８０グラムに対し３００グラムと軽量。価格的にも安く、光を反射しないため、屋外でも使用しやすく、書籍専用機材としては優れている。同社では、価格が１万円を切れば、電子ペーパーを使った電子ブックが飛躍的に普及するとみている。