年中狙えるカーエーだが、藻が少なくなる4月から6月がカーエーの比較的釣りやすいシーズンとされている。通年カーエーを狙う玉城正一さんのデータによれば、古宇利島のカーエーがそろそろ釣れ始めるころだということで、早速4月17日の夕方、出掛けてみた。
玉城さんによると、このポイントは群れが入ると数釣りが期待できるらしく、夕方から日没までの時間帯を狙うのが良いとか。その言葉の通りに、日没直前からネリエにカーエーの歯形が付くようになった。しかし日が暮れるとアタリがなくなったのでその日は納竿(のうかん)とした。
翌日、再び夕マズメのカーエーを狙いに出た。前日と同様に夕方になってからカーエーの歯形が付くと、玉城さんは「来てますよ」と笑う。6時17分、ヒット。危なげないやり取りで40センチほどのカーエーをタモ入れする。
いよいよカーエー釣りが本番を迎え、各地で一斉に釣れ出すようになる。今最も釣れているのは糸満市西崎周辺や港川周辺、宜野湾マリーナ横公園や、沖縄市夢咲公園前、ネーブル嘉手納裏といったところ。カーエー釣りの人気ポイントは、どこも釣り人でいっぱい。マナーを守って楽しい釣りを心掛けよう。
(取材・仲栄真修)
【各地の釣果】
◎沖堤で初タマン70センチ
タマン釣りを始めて間もない国仲由喜成さんが4月30日、那覇港沖の北の新堤で70・5センチ、4・3キロの初タマンにしては「出来過ぎ」の大物を釣り上げた。国仲さんは初渡堤。「今ならチャンス大」と渡しの船長も太鼓判。
◎慶良間ウムナガー9・5キロ
5月1日、阿波連沖の水深50メートルで流し釣りを楽しむ徳村政志さんの竿に、93センチ、9・5キロの大きなウムナガーがきた。餌はイカとキビナゴの抱き合わせでハリスは8号。釣り船・望丸(電話)090(3013)7977。
◎西崎カーエー本格化
カーエーが本格期に入り、釣り場はどこも活況を呈している。釣りクラブ沖縄グレ研の上原泰さんは26日、西崎一文字でカーエー狙い。44・5センチ。2・16キロを頭に45センチ、2キロなど5枚を釣りあげた。
◎与那国カジキ86キロ
いつもは浜からタマンを釣る大城伸一さんも、夫人の故郷であるカジキの島与那国では義父の船でカジキを狙う。4月22日、久部良沖で活(い)きカツオ1匹掛けをひくと2年越しのヒット。1時間くらいをかけ、240センチ、86キロの初カジキを取り込んだ。釣り船・瑞漁丸(電話)0980(87)2656。
釣りは楽しく安全を第一に。釣り場ではライフジャケットの着用を心掛けてください。(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)
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