【中国時報】市場の女性 寄付数千万円 米誌、慈善家ランキングに


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 米経済誌「フォーブス」は先ごろ、アジア太平洋地区の傑出した慈善家48人の1人として、台東の市場で50年近く八百屋を営む陳樹菊さんを選出した。陳さんは過去30年にわたり、少ない収入の中から数千万円を孤児院などに寄付してきた。

 陳さんの店は、市場の中に設けられた5坪ほどの小さなもの。わずかな収益から、定期的に3人の孤児に生活費を渡しているほか、小学校に図書館を建てる資金を寄付するなど、児童教育に力を注いできた。今年は、約3千万円の基金を作り、清貧学生の就学資金や医療費に充てる予定だ。
 米国での授賞式に出席するため、2日台北に向かった陳さんには、台東県長が同行。台北では、馬英九総統から、記念品の贈呈を受け、パスポートを持たない陳さんのために、外交部ではパスポートを即日発行。米政府も例外的に即日ビザを発給した。