パヤオでキハダ42キロ


社会
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 山田治男さんはGT(ロウニンアジ)をメーンに大物狙いのルアーフィッシングを楽しむが、今年の春は低水温のためGTの活性が上がらないと言い、4月28日は気分転換のためにキハダを狙ってパヤオへ出掛けた。

 早朝5時に赤野漁港を出港して宜野座パヤオに向かう。朝マヅメ、大型のキハダはトップウオータールアーへの反応がいいが、山田さんはあえてジギングでのアプローチを選んだ。魚探の反応から大型マグロは水深80メートルラインを回遊していると読んだからだ。160グラムのジグを水深100メートルまで沈めて巻き上げながら動きをつけていくと、水深70メートルで大魚がルアーに食い付いた。ヒット直後にスピードに乗って一気に30メートルもラインを引き出す泳ぎはまさにマグロそのもの。
 20分ほどで魚影が確認できるところまで浮かせたが、船影に驚き魚は再び潜ってしまった。そこから一進一退の攻防が続き、合計1時間のファイトの後、魚は船上へと引き上げられた。山田さんの自己記録となる42キロのキハダは帰港後にさばかれ、その日の食卓を飾ることになった。(取材・大城耕)

【各地の釣果】
◎するするーで大ウムナガー
 4月27日、沖縄市在住の荻堂寛教さん(25)は、するするスルルー釣りでビッグワンを狙って慶良間は黒島のハナレに渡った。午前6時半に渡磯したもののうねりが高く、釣りができるようになったのは午前9時のことだった。仕掛けを潮に乗せて送り込んでいくとポツポツと30センチほどのミーバイやカワハギが釣れるが、大物のアタリはなかった。
 正午近く、仕掛けを40メートル流したところで、バチバチと道糸がものすごい勢いで飛び出す大物特有のアタリがきた。すばやくリールのベールを倒し、竿(さお)を大きくあおって数回アワセを入れた。これまで味わったことのない重量感で、海に引きずり込まれそうになるくらい強い引きだ。根に潜られたら上がることはないので、必死に魚の顔をこちらに向け、夢中でリールを巻き上げた。1分ほどで魚が寄ってくると、でっかいウムナガー(キツネフエフキ)ではないか。同行の与那嶺功さんがタモ入れしてくれたのは、全長84・6センチ、7・5キロの沖縄記録にあと一歩という大物だった。釣り暦20年、するするスルルー釣りを始めて2年目の快挙であった。(取材・仲栄真修)
 釣りは楽しく安全を第一に。釣り場ではライフジャケットの着用を心がけてください。(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)

4月28日、宜野座パヤオで42キロのキハダを釣った山田治男さん
4月27日、黒島のハナレで84・6センチ、7・5キロのウムナガーを釣った荻堂寛教さん
1日、泡瀬漁港でタチウオをルアーに乗せた山根男雄、名嘉真龍太、仲間雄人さん
3日、慶良間で中型タマンを爆釣させた喜舎場さんと釣り仲間たち
30日、西崎一文字で71センチ、5・25キロのタマンを釣ったチームOSCの赤嶺俊輔さん(右)と具志堅寿成さん
3日、グルクン船のフカセ釣りでタマンやスマの良型ほかビタローを入れ食いさせた小川洋介さんファミリー