【中国時報】インフルエンザ、集団感染18件確認


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 台湾政府衛生署(厚生労働省に相当)は10日、インフルエンザの集団感染が18件認められ、拡大の可能性があると発表した。うち約9割がB型だが、新型インフルエンザの感染も、幼稚園と兵営の計3カ所で確認されている。

 感染者が認められた兵営は、台湾西岸中部にある嘉義新兵訓練センターと台中県にある后里(こうり)の基地。それぞれ112人と47人にインフルエンザの症状が現れ、いずれも17人が新型インフルエンザの陽性反応を示している。嘉義ではうち13人が肺炎を併発している。
 世界保健機関(WHO)は、新型インフルエンザが今後も一定のサイクルで、小規模な集団感染を起こすと予想しており、衛生署でも、今回の新型インフルエンザ感染が広がる可能性は少ないとみている。しかし、若年層のワクチン接種率が、新兵では4%と低いため、早めの予防接種を呼び掛けている。