中国に展開している台湾系大手精密機器メーカー富士康(フォックスコンインターナショナル)の広東省にある社宅で、今年3月から連続して9人、屋上から転落死していることが分かった。うち8人は自殺で、1人は他殺とみられている。
自殺した8人は、いずれも30歳前後の入社歴の浅い社員で、7階の屋上から飛び降りている。14日に転落死した職員は刺し傷があり、屋上に血痕と短刀が残されていたため、他殺とみられている。
同社の自殺率の高さに注目が集まっているが、同社は、約40万人いる従業員のうちの9人に過ぎず、中国全体の自殺率(10万分の12)と比べても少ないことから、従業員の待遇などが原因ではないとしている。また、自殺したのはいずれも1980年以降に生まれており、ストレスに弱い世代だともしている。