糸満沖で超大型GT


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 今年4月、慶良間の海を拠点に大物を狙うフィッシングボート「Blue Dragon」のガイドサービスがスタートした。キャプテンの前田学さんは同海域で20年のガイド歴を持つベテラン船長で、県内外のGT(ロウニンアジ)アングラーから絶大な支持を得ている。

 5月11日、前田さんは友人の宮平貴司さんと一緒にポイント開拓のために糸満沖へと向かった。ポイント到着直後、宮平さんの操るルアーにGTが食い付いた。GTフィッシングを始めて6年目の初ヒット。渾身(こんしん)のファイトで釣り上げたGTはなんと52キロの超大型。苦労の釣りに耐え続けた宮平さんにとって忘れることのできないメモリアルフィッシュとなった。
 翌週19日は慶良間沖水深48メートルのポイントでのこと。水面を走るルアーに巨大魚が激しく飛び出した。真下へと突っ込む強烈な引きがロッドを通してアングラーに襲い掛かる。長いファイトが続いたが、一進一退の攻防の末42キロの大きなミーバイ(ヤイトハタ)はアングラー新城英史さんの軍門に下った。人生初の大型ミーバイに喜ぶ新城さんは、「上がってくるまではガーラだと思っていた」と驚きの表情を見せた。好調が続くBlue Dragonの今後の活躍が楽しみである。(取材・大城耕)

【各地の釣果】
◎泡瀬チヌ49センチ
 池宮一史さんは通年チヌを求めて竿(さお)を出す。17日に出掛けた泡瀬海岸は潮が濁る好条件。オキアミ餌のウキ仕掛けには、49・1センチ、2・18キロを頭に都合8匹のチヌが釣れ盛る大当たりとなった。
◎山川カーエーは中型?
 今週末に行われる、第6回カーエー沖縄王座決定戦にエントリーしている豊里友長さんは、当日の勝負ポイントを探して試釣を繰り返す。19日は本部の山川海岸。43・1センチ、1・72キロのカーエーは上がったが、一回り大きなチヌが2匹きてポイント選定は悩み中。
◎沖の新堤タマン77センチ
 大タマンはウニに来る。そう話す富盛岳彦さんは18日、那覇港沖の新堤でウニの芯を餌に77センチ、6・08キロの大タマンを釣り上げた。同日、ガラサー狙いで出した竿にもしっかりと50センチ級を2匹かけた。
◎荒崎グレ44センチ
 15日、糸満荒崎で44センチ、960グラムの尾長グレが上がった。釣った嘉数敏克さんがケラマの磯でグレ釣りに夢中になったのは20年前。当時「荒崎にもグレはいるのに」と指摘した釣具店店長の言葉を20年ぶりに思い出したとか。
 釣りは楽しく安全を第一に。釣り場ではライフジャケットの着用を心がけてください。
 (新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)

19日、慶良間沖で42キロのミーバイを釣った新城英史さん(左)とキャプテン前田
17日、泡瀬海岸で49・1センチ、2・18キロのチヌを釣った池宮一史さん
19日、山川海岸で43・1センチのカーエーや48センチのチヌを釣った豊里友長さん
15日、荒崎海岸で44センチ、960グラムの尾長グレを釣った嘉数敏克さん
18日、那覇港沖の新堤で77センチ、6・08キロの大タマンを釣った富盛岳彦さん