伊是名でガーラ26キロ


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 大型タマンを追い続け、沖縄各地を釣り歩く琉釣会の花城龍仁さんが、5月25日から2泊3日で伊是名島へ遠征した。
 初日は具志川島で大した釣果に恵まれず、2日目に勢理客の岩場に移動した。午前2時43分に50センチ程のタマンを取り込み、今度は70センチクラスを狙って仕掛けを作っていると、チリ~ンと鈴が鳴った。

 見ると愛竿のタマンモンスター10号が、今まで見たことがないぐらい大きく曲がり、強めに設定したリールのドラグがギィーギィーと鳴りラインが出されている。すぐさま竿(さお)を抜き取るが一向に止まる気配がない。スタンディングではキツくなってきたので座ってひたすら耐えた。リールを見るとラインは残りわずかだ。
 スプールを手で押さえて糸の出を止めた。ゆっくりとしたポンピングで確実に寄せ、後10メートルというところまで巻き取ると銀色の魚体が見えてきた。これが26キロのガーラで、一生忘れられない思い出となった。
(取材・仲栄真修)

【各地の釣果】
◎カーエー王座決定
 5月28日から30日の3日間、財団法人日本釣振興会沖縄県支部(神谷秀樹支部長)主催の『第6回カーエー王座決定戦』が開催された。大会期間中は雨や雷など天候が悪く釣果が心配されたが、検量時間になると会場の泡瀬漁港には続々と大型カーエーが持ち込まれ、ハイレベルな勝負となった。
 順位は1尾の重量で競われ、本部海岸で46センチ、2・27キロを釣り上げた豊里友長さんが制した。上位の結果は次の通り。
▽1位 豊里友長 2・27キロ 46センチ
▽2位 又吉 弘 2・08キロ 45センチ
▽3位 仲里正敏 1・94キロ 46センチ
▽4位 又吉正人 1・94キロ 42センチ
▽5位 徳元 清 1・91キロ 45センチ

◎中部地区沖釣り大会
 5月30日、うるま市赤野漁港を会場に第25回中部地区親睦(しんぼく)沖釣り大会が開催され、中部地区にある六つの釣りクラブが参加し日ごろの腕を競った。注目はチーム優勝を果たした胡屋中央市場ぐるくん会の釣果。大嶺正美さんの27・8キロを筆頭に、平均18・26キロと他を圧倒。また本大会は永年にわたり釣果の一部を美里児童園に寄贈している。主な結果は次の通り。
【チーム賞】
▽胡屋中央市場ぐるくん会
【大物賞】
▽1位・与世田朝一サワラ5・4キロ
▽2位・宜保有次シイラ4・8キロ
▽3位・照屋敏雄カツオ3・2キロ
【重量賞】
▽1位・大嶺正美27・8キロ
▽2位・我那覇明彦24・3キロ
▽3位・石川正和21・1キロ

 釣りは楽しく安全を第一に。釣り場ではライフジャケットの着用を心がけてください。(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)

5月26日、勢理客の岩場で26キロのガーラを仕留めた花城龍仁さん
5月23日、西崎一文字で70センチ、4・16キロのタマンを釣った大城勝良さん
5月26日、三重城で49.3センチ、2.9キロのカーエーを釣った長松博哉さん
2・27キロを釣り上げ第6回カーエー王座に輝いた豊里友長さん(提供・釣り王国)
中部地区親睦沖釣り大会でチーム賞に輝いた胡屋中央市場ぐるくん会(提供・釣り王国)
5月26日、宜野湾市コンベンション通りにオープンした中古釣具専門店イエローフィッシュ。(電話)098(988)9091