清の乾隆帝の印が6月27日、オークションにかけられ、台湾の企業家が4億8250万元(約13億円)で落札した。同品は1984年にサザビーズがアメリカで行ったオークションでは、3万3千ドル(約300万円)で落札された。26年間でおよそ442倍値上がりしたことになる。
同品は1800余りあるとされる乾隆帝の印の一つで、「青玉〓龍玉璽」と称される物。印面は正方形で、「乾隆御覧之宝」の6文字が彫られ、持ち手には3匹の龍が配されている。非常に大きな物で、乾隆帝の同種の印の中では、最大とされている。
同品は25年前、台湾・国泰信託グループの会長が博物館を創設する際、購入した。後に慶豊銀行が差し押さえたが、同行も経営悪化したため、政府機関の委託でオークションにかけられた。
※注:〓は虫ヘンに「隹」