【中国時報】台湾人の作品、中国の入試に 張暁風さんのエッセー


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 台湾出身の女性作家・張暁風さんのエッセーが、今年の湖北省武漢市の統一高校入試の問題に採用された。台湾人作家の作品が、中国で入試問題に採用されたのは、これが初めて。張さんは「文学は政治を超える」と、喜びのコメントを寄せている。

 作品名は「念〓■的名字(君たちの名を読む)」という3千字余りの小品。作者が1975年、アメリカを旅行中、医大で学ぶ教え子たちに向けて書き下したもの。どんな名前にも両親の思いが詰まっている。その期待を裏切らないよう、良い医師になってほしいとの祈りを込めた内容だ。
 発表直後から、台湾ばかりでなく、中国の医学界でも注目され、何度も転載されてきた。試験問題は、長文読解問題で、4題の論述方式。配点は15点と少なくない。
 張さんは、「マークシートばかりになった台湾より良い出題内容だ」と評価している。

※注:〓はニンベンに「欠」の「人」が「小」
※注:■はニンベンに「門」