京都府出身の奥貴之さんは「大きな魚が釣りたい」という理由で、沖縄での永住を決めた根っからの釣り好きだ。GTやマグロのキャスティングを得意とする奥さんは6月23日、荻堂竜治船長の「ゆりか」で粟国沖パヤオへと向かった。数日前まで好調が続いていた粟国パヤオはこの日はなぜか沈黙しており、キャスティングへの反応はまったく見られなかった。午後3時に荻堂船長の提案でトローリングをしながら帰港することにした。
トローリング開始から20分、けたたましいドラグ音とともにリールからはものすごいスピードでラインが引き出されていった。次の瞬間、大きなカジキが頭を振りながら水面へと躍り出た。今まで経験したことのない強烈な引きを感じながら、奥さんは巨大魚とのファイトを楽しんだ。
1時間後カジキがデッキに引き揚げられた瞬間奥さんの興奮は最高潮に達し、荻堂船長やクルーと満面の笑みを浮かべた。奥さんにとっての初のカジキは150キロのクロカジキだった。帰港後奥さんは、「こんな大物が釣れるなんて夢のよう。捕れたのはサポートしてくれた荻堂船長やクルーのおかげです。機会があればまた挑戦したい」と喜んだ。(取材・大城耕)
【各地の釣果】
◎西表で25・8キロのカマジャー
6月22日、石垣の釣りクラブ「フィードマン」の下里肇さんは、大型タマンを狙って西表島の上原港の一文字に渡った。夕方3時ごろから仕掛けを投げると、ムネアカや、カースビー、クチナジやミミジャー等がコンスタントに釣れた。時々、とんでもない大物がヒットするが、ラインが引き出されるのを止めきれず、根ズレによるバラシも数回あった。
零時を過ぎると、アタリが止まったので午前2時から4時前まで仮眠をとり、再び仕掛けを振り込んだ。すぐに、鈴がチリンと鳴ったので振り返ると10号竿が大きく曲がっている。フッキングを入れると、ジリジリと10メートルほど道糸を引き出して止まった。ポンピングで魚をジリジリと寄せては、再び10メートルほどラインを引き出されることを3回繰り返すと、相手も疲れたのか、意外にすんなり寄ってきた。10分ほどで上がってきたのは126センチ、25・8キロのカマジャー(八重山の方言で、ロウニンアジ)だった。
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◎JFWファミリー釣り大会参加者募集
日釣振沖縄県支部は、18日に宜野湾新漁港で開催されるファミリー釣り大会の参加者を募集している。参加料は無料。申し込み締め切りは16日。申し込み、問い合わせは日釣振加盟各釣具店へ。釣りは楽しく安全を第一に。釣り場ではライフジャケットの着用を心掛けてください。(おきなわ釣王国・仲栄真修)
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