台湾の製茶技術が海外に流出し、中国、ベトナム、インドネシアなどから、高品質で安価な茶葉が年間二万トン台湾に流入。地元のウーロン茶や高山茶を栽培する農家に、大きな打撃を与えている。
鹿谷郷の茶農で、本年度の最優秀農家として「神農賞」を受賞した茆聡富さんによると、以前輸入茶葉というと、渋味の強い粗末な包装の安価なお茶というイメージがあり、台湾の消費者には不評だったが、近年では安価で台湾産と質的にも変わらない外国茶葉が出まわっている。
茶農関係者の調査によると、近年台湾の製茶技術者が中国企業に“ヘッドハンティング”される例が続発しており、“台湾風”のお茶が、海外で大量生産される要因となっている。お茶農家では対応策として、有機農業への転換やトレサビリティー(生産歴)制度の確立など、より付加価値の高いお茶作りを模索している。
【中国時報】茶栽培農家に打撃 中国などから安価茶流入
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琉球新報社
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