雲林件に住む元郵便配達員の高崇智さん(51)は25年前、一目ぼれした呉麗燕さんに1年間、ラブレターを自ら配達し続け、結ばれたという、ロマンチックな逸話の持ち主だ。必ず切手を張って手渡したところに、その律義でひたむきな人柄がしのばれる。
きっかけは、料金不足で戻ってきた手紙を、高さんが呉さんに届けた際のこと。応対に出た少女に一目ぼれした高さんは、戸主・呉山さんの名前を電話帳で調べ、5軒あった同姓同名の家に電話し、3本目で麗燕さんを見つけ、思いを伝えた。
翌日から、毎日手紙を配達し続けた高さんは、中に1元玉(当時の公衆電話料金)も1枚入れ、電話をかけてほしいという気持ちも表した。こうして1年。2人の交際は家族も認めるところとなり、高さんはめでたく呉さんと結ばれた。今も幸せな結婚生活を続けている。