【中国時報】パンダのクローン 国家級研究であと「半歩」


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 中国の科学院動物研究所では、1998年から絶滅の危機にあるパンダのクローン作りに着手。同年、パンダの体細胞核をウサギの卵細胞に移植することに成功し、99年から本格的な国家級研究が進められている。すでに受精卵のパンダ以外の動物の子宮への着床にも成功している。

 同研究所の陳大元主任研究員によると、パンダのクローン誕生までには、体細胞核の移植、受精卵の着床、母体の中での成長―の三つの難関をクリアする必要があるが、以前、猫の体内での着床に成功したものの、成長が止まり失敗に終わっている。
 そこで、対象をクマに変えて実験を繰り返したところ、3年目に着床に成功。早期の胎児にまで成長させることに成功したが、誕生には至っていない。陳研究員は、「クローン誕生まであと半歩だ」と、強い意欲を示している。