【中国時報】中国留学しても医師の就職困難 台湾で医学部再入学も


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 中国の医学部に「留学」している台湾人学生は少なくない。しかし、中国で就職しても、医師の給与や待遇、社会的地位も高くはなく、台湾では学位を承認されないことが、先ごろ議会を通過した法案で決まったため、就職難は、ますます深刻になっている。

 中国の大病院は、就職希望者が多い上、台湾人医師の雇用手続きが面倒であることから、就職はほぼ絶望的。小規模病院は待遇、収入ともに悪く、台湾の2分の1から3分の1。医学博士で5年の就労経験があっても、月収1万人民元(約13万円)がせいぜいだ。
 中国で開業しても、経営状況はどこも厳しく、学位を承認するアメリカへは、経済的な余裕がなければ渡航することも難しい。結局は台湾に戻り、医学部に再入学する学生が少なくない。